第2期 「アート&プロジェクトマネジメント講座」

アートとプロジェクトマネジメントの知識・手法を学び、研鑽を積む。 アート業界で渇望されるPM人材を育成する講座第2弾。

2021年秋に開講し、好評を得た「アート&プロジェクトマネジメント講座」の第2弾を開講します。

 

近年、全国各地で地域芸術祭が開催され、美術館の新設も続くなか、多数のアートプロジェクトが企画され進行する状況です。その一方でアートプロジェクトの現場を、論理的・科学的な方法で安定的にマネジメントできる人材は非常に不足しているのが実情です。

 

アート業界のプロジェクトマネージャーは、キュレーター、作家、コーディネーターとのコミュニケーション、運営チームの構築、スケジュールや予算管理、教育、運営、広報事業など膨大な領域の業務を統括・管理する重要な責任を負っています。これまで、このような知識と経験は個人に蓄積されてきましたが、今日ではプロジェクトマネジメントの手法をもって、より多くのマネージャーがこの責務をこなせるようになることが求められています。
本講座では、豊富な経験を持つ講師陣をラインナップ。アート業界の知識と、プロジェクトマネジメントの手法の双方を学べるユニークなカリキュラムを用い、座学とワークショップを通じて、アートのプロジェクトマネジメントのメソッドを構築し、受講生と対話も重ねながらレクチャーしていきます。

 

今回もアートプロジェクトの現場(関東近郊を予定)へのフィールドワークを実施予定、講座受講修了者には、修了書を発行します。

 

本講座は、多数の現代アートのプロジェクトを手掛けるエヌ・アンド・エー株式会社とクリエイティブカンパニーの株式会社ロフトワークによる合同事業「NINE 有限責任事業組合」によって運営されます。

 

NINEは、アートプロジェクトにおいてキュレーターが描くアイデアとビジョンを現実世界に展開し、それを美しく開花させるための先進的なマネジメントの仕組みを目指します。NINEはアート世界におけるプラクティカルな実行者を目指します。

APMvol.1

去年の講座の様子(フィールドワーク時)

「アート&プロジェクトマネジメント講座」 第2期 概要

募集期間

2022年8月8日(月)ー2022年9月20日(火)12:00 受付分まで

 

場所

オンライン(Zoom) ※現地視察含む

 

特徴

・アート業界において実績ある事業社2社のノウハウを取り込んだプロジェクトマネジメントのメソッド、フレームワークを提供。
・座学を軸に、ワークショップ、現場施策を交えて実践的にレクチャー。講師、受講生とのディスカッションも積極的に行います。

 

募集対象

・アートプロジェクトを実現したい社会人
・アート・文化事業にかかわる行政、企業の担当者・関係者
・将来アート業界で働きたい学生

 

 

参加条件

・18歳以上
・最低6回の授業に参加できること
・アートプロジェクトの仕事に興味があること

 

定員

15名
※応募者多数の場合は事務局での審査の上、受講当選者を決定します。

 

料金

受講料:社会人 18万円(税込) ・ 学生 6万円(税込)

※「7. フィールドワーク・事例研究」は関東近郊(予定)での現場を視察する講座となります。参加を希望される際の交通費・宿泊費は自費となります。現場に参加しない場合は、オンラインでの一部ダイジェストでの受講となります。
※学生の場合は学生証提示が必要です。

 

申し込み方法

9/20(火)12:00をもちまして、応募期間が終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
ご応募いただきました方には、NINE事務局で選考を行なった後、ご連絡いたします。

講師について

監修者/共同発起人

南條史生(N&A株式会社代表、森美術館特別顧問)

スケジュール

10月7日(金)18:00-19:30

1)アートマネジメントの現状:美術館におけるアートマネジメント

 

近年多様化するアート・プロジェクトですが、源流にあるのが美術館です。成り立ちから最新動向まで、求められる役割・機能の変遷や、マネジメント視点の要点をレクチャーします。

 

講師:難波祐子、田篭美保

10月14日(金)18:00-19:30

2)アートマネジメントの現状:芸術祭、アートプロジェクトにおけるアートマネジメント

 

芸術祭やアートプロジェクトのモデル・パターンを分類・整理し、それぞれの背景と体制、施策の特徴を紹介。プロジェクトマネージャーに求められる役割や心構えの理解を深めます。

 

講師:山峰潤也、桑原康介
難波祐子(聞き手)

10月21日(金)18:00-19:30

3)アートプロジェクトのプロジェクトデザイン

 

アートプロジェクトの立ち上げ初期に行うプロジェクトデザインとマネジメント計画における情報設計の方法をフレームワークを用いて伝授。キュレーターと協同するポイントも紹介します。

 

講師:桑原康介、原亮介

10月28日(金)18:00-19:30

4)アートプロジェクトの品質管理、評価

 

アートプロジェクトの成功のためにどんな目標を立てるのか、どう成果を計測するのか。
社会的インパクト評価の考え方、アートプロジェクトにおける品質管理について主要な項目も理解します。
また、他のプロジェクトと比較しKGI(最終目標)、KPI(中間目標)の考え方の相違点を考察します。

 

講師:熊谷薫、原亮介

11月4日(金)18:00-19:30

5)チームビルディングとスケジュールと予算

 

現代的なプロジェクトマネジメントにおける重要項目であるチームビルディング、利害関係者とのコミュニケーションほか、人的リソースとスケジュール、予算のマネジメント方法をレクチャーします。

 

講師:桑原康介、原亮介

11月18日(金)18:00-19:30

6)アートプロジェクトのシミュレーション

 

講義での学びをアウトプットする実践を行います。アートプロジェクトをお題に、プロジェクトの計画、チーム編成、予算配分etc.を設計するシミュレーションをワークショップ形式で実施します。

 

講師:原亮介

11月26(土)1日予定

7)フィールドワーク・事例研究

 

アートプロジェクトの現場でフィールドワークを実施(関東近郊を予定)。キュレーターやプロジェクトマネージャーから舞台裏でのプロセスをヒアリングするほか、ディスカッションを通じて理解を深めます。

12月2日(金)18:00-19:30

8)プレゼンテーションとふりかえり

 

講師陣とのディスカッションも行い、全講座の学びと気付きを振り返りを行います。

*内容は諸事情により変更する場合があります

私自身長年にわたり美術館の運営、また地方芸術祭やパブリックアートプロジェクトを手がけてきましたが、その過程でプロジェクトマネジメントの重要性を感じていました。
この機会に是非、本講座ご参加いただきプロジェクトマネジメントの手法を通して、アートの発展に貢献していただきたいと思います。

講師陣(五十音順)

⚫︎熊谷薫 | アートマネージャー/事業評価・アーカイブコーディネーター/合同会社ARTLOGY代表/東海大学広報メディア学科講師

2005年に東京大学美術史学科修士課程修了後、N.Y.の市立大学に留学し戦後美術について研究、グッゲンハイム美術館でのインターンを経て帰国。2012年11月から東京アートポイント計画のプログラムオフィサーとしてTokyo Art Research Labの、記録調査/アーカイブ/評価に関わる研究開発プログラムに携わった。2014年よりフリーランスとして、アートプロジェクトの企画運営に加え、文化芸術分野の様々な活動のアーカイブや事業評価のコーディネートを手掛ける。現在は社会と文化芸術の橋渡しをすべく、日本全国の活動をリサーチしながら、事業運営支援や、企画立案・プロデュース業務、事業評価や戦略立案などを実施している。

 

⚫︎桑原康介 | 株式会社桑原商店代表取締役/KENPOKU ART 2016ゼネラルマネージャー/日本大学藝術学部地域芸術専攻非常勤講師

大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレで様々なアートプロジェクトや文化施設運営、商品開発、観光事業のマネジメントを行う。瀬戸内国際芸術祭、いちはらアート×ミックスにも携わる。(2002〜2013年)現在は家業の酒販店を営みながら、アート・デザイン関連のプロジェクトや都市再開発事業などのマネジメントに従事。2016年茨城県北芸術祭ゼネラルマネージャー。2021年に酒販店がグッドデザイン賞受賞。

 

⚫︎田篭美保 | 森美術館/展示制作グループ/シニア・コーディネーター

展覧会制作のコーディネーションとコレクション管理に従事。 一般企業を経たのち大学院にて東洋仏教美術史を修了、2005年より森美術館勤務。 「未来と芸術展」(2019)「カタストロフと美術のちから展」(2018)「宇宙と芸術展」(2016)「村上隆の五百羅漢図展」(2015)などにてプロジェクト・マネージャー。

 

⚫︎難波祐子 | キュレーター・NAMBA SACHIKO ART OFFICE代表

東京都現代美術館を経て、国内外での展覧会企画に関わる。2022年より弘前れんが倉庫美術館アジャンクト・キュレーター、東京藝術大学キュレーション教育研究センター特任准教授。著書に『現代美術キュレーターという仕事』『現代美術キュレーター・ハンドブック』〔ともに青弓社〕など。企画した主な展覧会に「こどものにわ」(東京都現代美術館、2010年)、「坂本龍一:seeing sound, hearing time」〔M WOODS Museum | 木木美術館、北京、2021年〕など。札幌国際芸術祭2014プロジェクトマネージャー(学芸担当)、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014キュレーター

 

⚫︎原亮介 | クリエイティブDiv. シニアディレクター

関西のファッション/カルチャーマガジン編集長、ロボットテクノロジー関連ベンチャー、戦略PRコンサル会社を経て、2014年6月よりロフトワーク所属。マーケティング視点を軸に、クリエイティブな価値創出〜価値浸透まで幅広いプロジェクトを手がける。XR(VR/AR/MR)アートに関するグローバルプロジェクト「NEWVIEW」のプロジェクトマネージャーを2018年から担当。大丸松坂屋百貨店のアートメディア「ARToVILLA」にも携わる。

 

⚫︎山峰潤也 | キュレーター/株式会社NYAW代表/一般財団法人東京アートアクセラレーション共同代表

東京都写真美術館、金沢21世紀美術館、水戸芸術館現代美術センターにて、キュレーターとして勤務したのちANB Tokyoの企画運営に携わる。主な展覧会に、「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」、「霧の抵抗 中谷芙二子」(ここまで水戸芸術館)、「恵比寿映像祭(第4〜7回)」、「The world began without the human race and it will end without it.」(国立台湾美術館)など。「Meet Your Art Festival “NEW SOIL”」(avex)や文化庁文化経済戦略推進事業など文化/アート関連事業の企画やコンサルのほか、雑誌やテレビなどのアート番組や特集の監修なども行う。また執筆、講演、審査委員など多数。

監修

南條史生(N&A株式会社代表、森美術館特別顧問)
諏訪光洋(株式会社ロフトワーク代表)

申し込み方法

9/20(火)12:00をもちまして、応募期間が終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
ご応募いただきました方には、NINE事務局で選考を行なった後、ご連絡いたします。

キャンセルポリシー
・受講をキャンセルする場合は、受講可能の案内から一週間以内にその旨のご連絡をお願い致します。
・受講可能の案内後、一週間以内の入金確認がとれない場合かつ、受講の意思確認が取れない場合はキャンセルとみなし、次点の方の繰り上げを行わせていただきます。

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