
2025.10.21
4月の「芸術祭のつくりかた」に続き、NINEは展示企画の第2弾「『アート事業部』という名の未来設計図展」を開催しました。
本展は、「企業は、未来をどうデザインするのか。そして、そのプロセスにアートは何をもたらすのか」という問いを出発点にアートの本質に宿る「問いを立て、未来を描く力」や「共感を紡ぎ、対話を生む力」に着目。持続可能性、倫理、ウェルネスといった、これからの企業が向き合うべきCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)を、アートの視点から深く掘り下げ、新たな関係性を探ることを目指しました。
私たちが考えるアートの力とは、「問題提起力(Critical Inquiry)」「想像力・創造力(Imagination & Creation)」「共創力(Co-creative Power)」の3つです。これらの力を活用することで、「アート事業部」は、企業と社会が共振し未来を共創するための「未来設計図」となりうるのではないか、という問いを投げかけました。
本展は、アートが経済や制度の外にある存在ではなく、むしろ社会と企業が新たな価値を生み出すための装置であり、共創の起点であることを示すものです。来場者一人ひとりが自身の活動や課題と照らし合わせ、思考を拡張するきっかけとなることを意図しました。
「アート事業部戦略室」をイメージしたセクションからスタートし、アートとビジネスに関する古典から現在の実践的な書物の選書、日本でのアートとビジネスの100年史展示セクション、そして、これまでの日本の先行事例から目的別に事例を取り上げたセクションです。
今回の展示でもAIによるアイディア生成のできるインタラクティブなアプリケーションを展示。来場者がイメージする「アート事業部」は具体的にどんなものになるのか、質問の回答からAIがプレスリリースの形で生成しました。
NINE LLPは、地域芸術祭から企業の私設アート事業まで、多岐に渡るアートプロジェクトを支援しています。事業構想の段階から実行、運用まで、プロジェクトマネジメントの手法を用いて並走します。 アート・プロジェクトに関心をもつ方は、ぜひお気軽にご相談ください。


